ーはじめにー
HIPHOPダンスをする上で、HIPHOPといっても色々なスタイルが存在しています。どのスタイルもHIPHOPで間違いないのですが、その中でもHIPHOPダンスの中でスタイルを細分化すると、ミドルスクールと呼ぶスタイルがあるだけで、あくまでその当時のHIPHOPの音楽スタイルを呼ぶわけではなく、HIPHOPをダンスシーンで細分化するとそう呼ばれるスタイルといった形です。ミドルスクールと呼ばれるスタイルの音楽や特徴をここでは追ってみましょう。
ミドルスクール/Middle School
1970年代以降、ヒップホップの人気が高まりに伴い、音楽の間にマイクで言葉を挟むいわゆる、MCと呼ばれる人々の登場です。当時、パフォーマーたちは、単調な4ビートの拍子、基本的なコーラスと共に、即興で何時間にも渡りMCを続け、初のMC集団であったクール・ハーク&ハークロイズに続くように、全国から続々とMC集団が登場してきました。オールドスクール・ヒップホップでは、ディスコ、ソウル、ファンクなどの音源をサンプリングが多く、1980年代には、より複雑で多層的なビートに合わせ、語りかけられる隠喩的な響きの強いラップに取って代わられました。
当時の音楽スタイルの重たいビート、時代的には80年代半ばの音楽に合わせた踊りを日本ではミドルスクールと呼ばれています。
重低音に合わせて、大きく重たくステップを踏んだり、ねじれるように体を動かしたり、より強く音楽のビートに体を合わせて踊るスタイルになります。身体を大きく使ったムーブ、はっきりとしたダウンのリズム、ビート、グルーブ、音楽を体現したような踊りが特徴的です。
このスタイルも日本独特のスタイルで、より深みのあるヒップホップダンスや、ヒップホップの音楽が好きな人は、このスタイルがおすすめです。