はじめに
テーマパークなどに行った時、ショーやパレードを楽しむ方が多いと思います。そんなショーやパレードに欠かせないのは盛り上げるダンサーたちです。今回はそのダンサーやキャラクター達が踊るテーマパークダンスについてです。■ テーマパークダンスとは
テーマパークダンスとはテーマパークのショーなどで踊られているダンスで、基礎にバレエやジャズなどのリズムを取り入れ、そこにエンターテインメント性をプラスして表現するダンスです。パフォーマーの一人一人が世界観を明確に持って、それを体や表情で表現し、他の出演者と同じような振り付けの中でいかにそれぞれの個性を引き出しながら、幸せや喜びを観客に伝えていくのもテーマパークダンスの魅力の一つです。
■ テーマパークダンスは様々なジャンルに対応しなくてはならない
テーマパークダンスはテーマパーク内のショーやコンセプトに合わせて、求められるジャンルのダンスは様々です。その都度、必要なジャンルのダンスを踊れることが必要になります。東京ディズニーランドやUSJ等で行われているパレードやショーで踊られているダンスはクラシックバレエやジャズダンスにエンターテインメントの要素をプラスした華やかなダンスで喜びや楽しさを表現しています。
テーマパークダンサーを目指している方は、どんなダンスにも対応できるように、様々なジャンルのダンスを経験しておくことが大切になります。
その中でも特に大切なジャンルを紹介していきます。
(1) ジャズダンス
テーマパークで見られるダンスのほとんどはジャズダンスがベースです。なぜならジャズダンスは喜怒哀楽を表現するダンサーの人間味や魅力が伝わりやすく、踊りの上手下手がわからない人や、細かいテクニックに詳しくない人でも、ダンスを見ることで感動や何かしらの感銘を受けることが多いからです。テーマパークダンサーを目指す方はジャズダンスの経験が必須ともいえるでしょう。ジャズはダンス初心者も始めやすいジャンルになっています。
(2) バレエ
基礎からしっかり身につけるにはバレエがオススメです。あらゆるダンスの基礎となるバレエはテーマパークダンサーになるには必須のジャンルになります。
ジャンプやターンをする際の軸の取り方や、筋肉・身体の使い方などの基礎はバレエを学ぶことで身につけることができます。基礎のないままでは、ジャズダンスやストリートダンスやヒップホップをいくら練習しても、プロのダンサーとして優れた技術や表現力を身につけることができません。
バレエは体幹が鍛えられることから、大きく動くことが求められるテーマパークダンスで勢いよく大きな振り付けを踊ってもブレずにきれいに見えるようになります。
(3) ヒップホップ
年々テーマパークで用いる楽曲はテンポが上がり、ストリートダンス要素も強くなってきています。そこでオススメなのがジャズダンスにヒップホップの要素を取り入れたジャズヒップホップです。K-POPや日本のアイドルのダンスの基礎となっているジャンルでもあり、経験しておくことでテーマパークダンス以外にも踊れるダンスの幅が広がります。テレビなどでも目にしやすいHIPHOPは初心者やキッズでも始めやすいオススメのジャンルです。
■ テーマパークダンスのレッスン内容
上記で説明したようにテーマパークダンスのベースになっているのはジャズやバレエです。このジャンルは特に体の柔軟性が大切になってくるのでレッスンはまず柔軟やストレッチから始まります。その後、バレエのバー・フロアの基礎練習を通してセンターを立てること、ポジションの形から基本的なコンビネーション学んでいきます。
スタジオによってコンビネーションもテーマパークのオーディションの様な踊りから、ステージショーでの踊り、パレードの踊りなど数週間おきにテーマを変えてレッスンを行うスタジオもあります。
また、テーマパークダンサーは技術だけではなく社会人としての人間性も求められます。専門学校等のレッスンでは礼儀作法や立ち方、普段の生活習慣までを指導していくところもあります。さらに、踊る側・見せる側だけではなく見る側も楽しませるパフォーマンスができるように、演出・構成・振付のことから観客を集めることまで、将来性を考えて総合的に実践して学べるようなダンス教室もあるようです。
現代のエンターテインメントのダンスの基礎となっているジャズダンスの様々なバリエーションを練習していき、いろいろなジャンルに対応できるようにバレエを基礎とした多くのジャンルから体の軸、使い方を学ぶことは上達への近道になります。
■ テーマパークダンサーになるにはどうしたらいい?
テマパークダンサーにはお客様に感動を与えることのできる表現力が必要です。ダンスを理解し、表現力やステージセンス、人間性を磨く必要があります。テーマパークではすぐにパレードやステージで通用するような即戦力が求められているので、ダンス経験や舞台経験が豊富なダンサーの方が圧倒的に有利だと言えます。
ステージによっては、タップダンスやラテンダンスなどを求められる場合もあり、様々なジャンルのダンスを踊れるダンサーが重宝されることは間違いないでしょう。それに加え、キャラクターダンサーを目指すなら、キャラクター特有の表現力が必要となっていきます。その表現力を養うために演技や手話の勉強が効果的とも言われていますので積極的に取り入れいくと良いでしょう。
人気のテーマパークは倍率が高く、オーディション対策はただ毎日ダンスレッスンを受けているだけではいけません。
オーディションというのは、レッスンの雰囲気とは全く違うので緊張もしますし、周りの人が自分より上手と感じてしまうので萎縮してしまい、自分のパフォーマンスを最大限に発揮することが非常に困難です。そのため、まずはオーディション慣れが必要となるので、テーマパークダンサーのオーディションに限らずオーディションをたくさん受けることで、審査されるということに慣れておくことが大切です。
また、本番は緊張するので体力の配分がわらなくなり、後半になるとバテてしまうことがあります。そうしたことにも対応できるように、普段から本番をこなすことができる体力づくりも必要です。