はじめに
素晴らしいダンスは見ているだけでも心が躍りますよね。今回はそんなダンスシーンが印象的で見終えた後はダンスがしたくなること間違いなしの映画を紹介します。ダンス未経験者の方でも楽しむことができる作品が多いので、紹介する作品がダンスを始めるきっかけになればと思います。
■ オススメ映画
1.STEP UP
この作品は、ダンス映画の名作といられており、ストリートダンス好きには是非見ていただきたい作品です。
ストーリーは王道の青春映画で、主人公たちのドラマが進む中でダンスシーンが展開されていきます。POP、Break、HipHop、LockやFinger Tuttingと呼ばれるマニアックなジャンルまで幅広く詰め込まれており、クラブシーンやダンスバトルのシーンは水などのギミックを使った演出で迫力満点。
実際のアメリカのストリートダンスの匂いを残しつつショートして上手く加工されています。そのため、飽きることなくあっという間に時間が経つ作品です。
また、ヒロインがバレリーナという設定のためバレエも楽しむことができ、クラシックなダンスとストリートダンスの融合を楽しめます。
この映画は大人気シリーズで、2006年に1作目が公開されてから合計6本リリースされています。6本目の作品は日本未公開ですが他5本は日本でも公開された作品になるのでコンプリートしてみてください。
2. Wild Style
ヒップホップがまだ世界で認知されていなかった1980年代初頭にヒップホップカルチャーを世界に広めるきっかけになった伝説的映画です。
実在のグラフィティ・ライターからダンサーやDJ、ラッパーまで総出演し、ヒップホップという新しいムーブメントが生まれる瞬間を鮮明に伝えた金字塔的作品でもあります。
ストーリー概要
ニューヨーク、サウス、ブロンクス。
覆面をしたレイモンドは、深夜に地下鉄のガレージへ忍び込み、車体に怪傑ゾロのデザインをモチーフにしたグラフィティアートをスプレーで描いていた。レイモンドのカラフルなグラフィティは話題となり評価を読んだが、違法行為ゆえに描き手として正体を明かせずにいた。
ある日、新聞記者のバージニアから仕事の依頼が舞い込むが、仕事として描くことと自由に書くことの選択に悩む。
ヒップホップ映画として制作された「Wild Style」はDJ、ラップ、ブレイクダンス、グラフィックアートなど、ヒップホップ文化を世界に広めた作品で、どこのシーンも、かっこよくまさにヒップホップの原点と言えます。
3.ブレイク・ビーターズ
1980年代に、社会主義政権下にあった東ドイツで巻き起こった実話を元にした作品です。19歳のフランクは、テレビで見たブレイクダンスに心を奪われます。友人たちと路上でダンスをしては、心を踊らせるようになりました。その姿に多くの若者が影響を受けていきます。しかし、厳しい国家がストリートダンスを認めるはずがありません。若者たちが逮捕されるなど、ダンスを規制しようという動きが高まります。
厳しい統制の中で自由と希望を求めてダンスを楽しむ彼らの姿は、私たちにも希望を見せてくれます。フランク演じたゴードン・ケメラーをはじめ、ドイツ生まれの若手俳優たちがスタントなしでダンスに挑戦しているのも大きな見どころです。
4. You Got Served
全てを賭けたストリートダンスバトルに心が熱くなる作品です。
2004年に公開され、ロサンゼルスを舞台にした青春ダンスムービーです。
R&BボーカルグループB2Kのメンバーとして大人気だったオマリオンと、同じくR&Bシンガーとして有名だったマーカス・ヒューストンが主演を務め話題となりました。その他100人以上ものダンサーが参加した作品です。
デビットと親友のエルジンは、ストリートダンスに明け暮れる日々を送っていました。彼らのチームはダンスバトルで負け知らず。しかしあるトラブルに巻き込まれチームは分裂していまします。2人は別々のチームでダンスバトルに出場することになり••••。
映画開始からいきなりダンスがスタート!ラストで繰り広げられる彼らのプライド、マネー、名声、全てを賭けたダンスバトルで盛り上がりは最高潮に。ダンスシーンが多く見応えのある作品です。
5.ダンスレボリューション
ストリートダンサーがプロになるまでからその後が描かれている、少し珍しい映画です。
ダンスが、ある程度踊れてチャンスをつかめれば、ダンスの仕事にすることは不可能では無いですが、結局のところダンスそのものを好きだから、踊り続けたいという気持ちがなければ、いつかは行きづまってしまう。
そんな点に共感できる人や、将来ダンサーとして仕事をしていきたい。目指している、若い人を中心に見ていただきたいそんな映画になっています。
6.Stomp the Yard
この映画のおすすめポイントは出演者の顔ぶれが豪華なことです。
アメリカ、ロサンゼルスの闇コンペ、兄と賞金を稼ぎでいた、バトルダンサー、DJ。ある晩、対戦チームと賞金をめぐり喧嘩となり、一瞬にして兄を失い警察に囚われる。
有罪の判決を受けたDJは、心の傷が言えないままに更生のため、叔母の住むアトランタで大学に通うことになる。
ある日、学内のダンスクラブで踊った、ストリート仕込みのダンスが話題となり、全国大会に向け、熾烈な争いを繰り広げていた学内の弱小ダンスチームからの勧誘を受ける。
しかし、己の才能に溺れた身勝手な行動がやがてチームに確執を生んでいく。才能にあふれる、バトルダンサーの挫折と苦悩、そして再生をかいた感動作です。
7.ハートビート
次に紹介するのはクラシック音楽、ヒップホップダンス、バレエの融合した新感覚の映画です。
舞台はニューヨーク。プロのバレエダンサーを目指すルビーは、地下鉄でバイオリンを演奏するジェニーと出会い、惹かれ合います。2人はお互いの夢を叶えるため、ヒップホップダンスチーム「スイッチ・ステップ」を誘ってコンクールに出場することに。
ジャンルを超えた音楽とダンスが融合し、新しい感動を生み出していきます。世界最高峰の62人のダンサーが繰り広げる圧巻のパフォーマンスは必見です。
8.Flashdance
主人公のアレックスは、昼は溶接工、夜はクラブダンサーとして働いている。彼女の夢はプロのダンサーになること。
ある日バレエ団のオーディションを受けようと応募用紙をもらいに養成学校へ行くが、他のオーディション参加者はダンスの基礎を習得しているものばかり。独学でダンスを学んでいるアレックスは自信をなくしてしまう。
ダンスシーンは女性らしいしなやかさだけではなく、鍛え抜かれた力強さもあり迫力満点です。
この映画は、ダンス映画の代名詞とも言える作品でダンスをやっていない人でも知っている人が多いのでは無いでしょうか。
オーディションのシーンでバックスピンという背中で回る、ブレイクダンスの大技が披露されている所などが、この作品の最大の見せ場になっています。このシーンに衝撃を受け、ブレイクダンスを始めた人も多くいるようです。
9.ブレイクダンス
この作品は、世界にブレイクダンスブームを巻き起こした傑作です。1984年に公開された青春ダンス映画。主演のルシンダ・ディッキーをはじめ、幻のダンスグループ「ザ・ロッカーズ」のメンバーだったアドルフォ・キノーネス、マイケル・ジャクソンのダンスの教師だったことで知られるポッピン・タコなどのダンサーがハイレベルなダンスを披露しています。
ダンサーを夢見るケリーは、ある日ブレイクダンスを踊る2人組の若者に出会います。彼らのダンスにすっかり魅了されたケリーは、彼らにダンスを教わることに。保守的なダンス界とも闘いながら若者たちは激しく踊り続けます。
圧巻のストリートダンスシーンは世界中の人々に衝撃を与え、ブレイクダンスムーブを巻き起こしました。思わず真似したくなるエネルギーに溢れた傑作です。
10.SUNNY強い気持ち・強い愛
韓国映画の「サニー永遠の仲間たち」の日本リメイク版です。物語の舞台を1990年代後半の日本に移してアレンジされました。
90年代に青春を共に謳歌した6人組「SUNNY」のメンバーは、20年後それぞれ問題を抱える大人になっていました。その中の1人・奈美はあるきっかけで、もう一度集まるためメンバーを探しはじめます。
小沢健二「強い気持ち・強い愛Metropolitan Love Affair」やPUFFY「これが私の生きる道」など、90年代を代表するJ-POPが劇中歌として続々登場します。
思わず鮮明に青春を思い出してしまう、大人にはたまらない作品です。豪華女優たちによる「コギャルダンス」などのダンスシーンもとてもワクワクする作品です。
■ おわりに
今回はダンスシーンが印象的な映画を10作品紹介しました。洋画を中心に紹介しましたが、邦画でもダンスを題材にしている作品は多くあります。
ダンス経験者の人でも自分のやっていないジャンルに興味を持つきっかけになるかもしれません。今回紹介した作品以外にも名作はたくさんあるので気になった方は是非チェックして見てください。