はじめに
ダンス始めようと考えている方で自分にリズム感があるのか気になる人も多いでしょう。実際にリズム感に苦手意識を持っている方も多いと思います。しかし、リズム感が無いからと言って、ダンスを諦めることはありません。リズム感は育てることができます。
今回はそんなリズム感についてとリズム感を鍛えるトレーニングについて説明していきます。
■ ダンスのリズム感とは
ダンスで必要なリズム感とは、ダンスで使われるリズム取りができることをさします。リズム取りが重要な理由は、リズムが取れないとダンスの完成度が落ちてしまうためです。ダンスはふつう流れる音楽を聴いてからだで表現するものなので、音楽とかけ離れた動きになってしまうとダンスではなくなってしまいます。
そのため、ダンスの完成度を上げるためには音楽を意識して踊ること。
つまり、リズム取りが重要になります。
しかし、音楽家のようなリズム感は必要ありません
ダンスが上手い人は優れたリズム感があると考える方も多いと思いますが、それは少し違います。
必要なのは音楽家のようなリズム感ではなく、リズム取りの方法を覚えることです。もちろんリズム感があるぶんには良いですが、リズム感がないからといってダンスが上達しないことはありません。
リズム感に自信のない方はまずリズムの取り方や乗り方を知ることから始めてみてください。
■ リズム感を鍛えるメリット
次にリズム感を鍛えるメリットについて説明します。上記で説明したようにダンス自体の完成度を上げる以外にもメリットはたくさんあります。
リズム感を高めることは運動パフォーマンスを向上させる効果があり、怪我の予防にもつながります。また、ダンスでもより音を体で表現できるようになり、ジャンルやスタイルの幅が広がります。リズム感を鍛えることで動きにメリハリがつき運動全般に良い影響を与えます。
さらにリズム感は、普段の生活でも役立つ能力です。
テンポよく会話ができる人や、話し上手な人はリズム感がある人だといいます。実は、会話での内容の飲み込みの早さ、切り返しの軽妙さなどにもリズム感がかかわっているのです。リズム感のトレーニングを積むことは、円滑に人とかかわる能力を伸ばすことにもつながります。
このように、リズム感を身につけるメリットは沢山あります。
■ ダンスに必要なリズムの種類
「リズム」と一言で言っても、ダンスには必要なリズムの種類はたくさんあります。それを練習する方法も様々です。踊りたい曲やイメージによってもリズムの取り方が変わってきます。まずは、オーソドックスな基本のリズムを紹介していきます。主なリズムは2種類あります。(1) 8ビート
8ビーとは1、2、3、4などの大きい拍を8回数えた部分です。この8拍が1つのグループとして数えられ、「1×8(ワンエイト)」となります。音楽は4泊で一小節ですが、ダンスは8拍で一小説として成り立っています。この大きい拍は「表」とも言われ、ダンスでは「オンビート」と呼ばれます。区切りの読み方は「1×8ワンエイト」で、次の小節にあたる部分は「2×8ツーエイト」と呼ばれます。
(2) 16ビート
16ビーとは、1小節の長さは8ビートと変わりませんが、大きい拍(オンビート)の8拍と一緒に裏の拍である小さい拍(エンカウント)も数えます。初心者に方やリズムを取るのが苦手な方には、少し難易度が高いかもしれません。
(3) エンカウント
エンカウントは⑵でも少し出てきましたが、裏伯のことを言います。音楽を流して1〜8のカウントを数える中で1と2の間にもリズムが入っています。
わかりやすく文字に起こしてみると、「ワン、エン、トゥー、エン、スリー、エン...」のように1と2の間のリズムを取ることがエンカウントです。「裏で音を取る」とも言ったりします。
エンカウントはドラムのハイハットの音や、大切なインパクトのある部分使用したりすることもあるため、必ず習得するようにしましょう。
■ リズム感を鍛えるトレーニング
次に気になるのはリズム感を良くするにはどうすれば良いかですよね、ここでは初心者の方でも行いやすい簡単なトレーニングを紹介します。リズムを取るのが苦手な方は、手拍子から行ってみましょう。メトロノームやリズムを打ってくれるアプリなどを準備して、一定のリズムが取れるようにします。初めはゆっくりのリズムから始めてみてください。16ビートのような感覚で「1、2、3、4」と繰り返して口に出してみましょう。そして、表の拍であるオンビートに合わせて手拍子をします。口で数え続けることも意識しながら行うのがポイントです。
次は、16ビートで考えるうちの「2、6、10、14」「4、8、12、16」で手拍子をします。
次はエンカウントの練習で、「3、7、11、15」で手拍子をします。
この流れを1つが2回で合計8回続けた状態で行ってみてください。まずは、ゆっくりと練習してアクセントをつける部分や、リズムを分解して練習することでリズムが身についてきます。
他にも、曲に合わせて軽く体を弾ませる練習をして慣れてきたら軽く足踏みを入れる練習をすると、ステップなどの振り付けに応用しやすくなります。初めは非常に地味ですが、ステップ以前の基礎練習なのでリズム取りに自信がないかたは簡単な練習からスタートしてみてください。
■ ダンススクールのリズムトレーニング
リズムトレーニングクラスでは、リズムの取り方やどのジャンルにも必要な基本的のステップ等を1からゆっくりレクチャーしてくれます。また、ボディコントロール、アップダウンを中心に体を動かす事からはじめられるため初心者の方でも気軽に受けていただけます。ノアダンスアカデミーではこのリズムトレーニングを世界で活躍するダンサーたちが教えてくれるので、ダンスの基礎をすぐに身につけることが可能です。また、ストリートダンスのレッスンがある全ての校舎でリズムトレーニングのレッスンを受けることが出来ます。
実は、リズムトレーニングのレッスンは初心者向けの簡単なものだけではありません。1回のレッスンのなかでベースのリズムから派生して音の取り方を複雑にするなど、膝のアップダウンだけではなく体の一部だけでリズムを表現するなど、どんどんレベルを上げてリズムトレーニングをしていきます。
そのため、ダンス経験者の人でも改めてリズムトレーニングから受け始める方が多くいらっしゃいます。ダンス未経験者の方でも数週間で上達することが出来るレッスンになっているのでぜひチャレンジしてみてください。