-はじめに
ヒップホップダンスをする際はダンスシューズが必要になってきます。体幹や体重移動を細かに行うダンサーにとって、地面をコントロールするのに使うダンスシューズは動きやすさや踊りやすさを左右します。
今回はそんなダンスシューズの選び方のポイントとオススメのシューズを紹介します。
■ スニーカーだったらなんでもOK?選び方のポイントは?
まずダンスシューズの選び方について紹介します。基本的には「自分が動きやすいと思うスニーカー」という意識を持って選ぶのが一番楽な方法です。
ダンスは少なからず運動量が多いので、動きにくいと元も子もありません。まずは履いてみてどの程度動きやすいかを判断すると良いでしょう。
次は、形や素材、デザインに意識をむけていきましょう。
スニーカーには皮素材で覆われているものと、布で覆われているものがあります。
皮のタイプのものは比較的重量があり、硬さがありますが、壊れにくい性質を持っています。逆に布タイプのものは比較的軽量で、柔らかいですが皮のものと比べると破損が早かったりもします。
最近のスニーカーはよっぽどのことがない限り壊れるといった心配はありませんが、そういた心配がある人は参考しにしてみてください。
■ スタジオの床にヒールマークが付かないものを
(1) ヒールマークとは
ヒールマークとは、ダンススタジオなどの床で踊る時に、靴と床の摩擦熱で、床に靴跡がつくことを言います。ヒールマークが、付きやすい素材が使われているシューズもあり、ダンススタジオによっては、そのようなシューズを禁止しているところもあります。
特に、ハウスダンスやブレイクダンスのような、フットワーク中心のダンスでは、シューズとの摩擦が激しくてシューズのソール部分がすり減りやすいので、室内練習では、ヒールマークのつかないシューズを選びましょう。
(2) どんなソールが良いのか
ダンスは、日常の運動とは違い、前後左右の動き、ターン、体重移動など、瞬発的な動きが多い区あります。また、つま先や、かかとを使う動きも多いため、靴底のゴム部分が分厚く、安定感があるものを選びましょう。ステップの動きによっては、つま先部分のソールが、めくれ安くなってしまうので、丈夫なシューズを選ぶのも大切なポイントです。
■ ハイカットとローカットはどちらが良い?
スニーカーの形には大きく分けると、ローカットとハイカットがあります。二つの違いて言うと、ハイカットは足首をしっかりと固定してくれるメリットがあります。基本的にハイカットはお洒落、デザイン性を重視したシューズなので踊りに関してのメリットは少なく、靴擦れを起こす可能性もあります。ローカットシューズは、足首が動きやすく、軽いというメリットがあります。
靴によって特徴は違いますが、動きやすさを選ぶなら、ローカット。
お洒落、格好良さを求めるならハイカットがオススメです。
■ ヒップホップダンスにおすすめのシューズ
次は、定番・人気ブランドのシューズを紹介します。(1) NIKE AIR FORCE1
一つ目に紹介するのは、ダンス界でも愛用者が多いNIKEの「AIR FORCE1」です。特別ダンスに特化したシューズではないですが、とにかくデザインが格好良いのが人気です。多くのヒップホップアーティスト、ストリートヘッズに愛されており、数年前まではヒップホップダンサーなら必ず一足は持っているんじゃないかと言うくらい流行っていました。
鉄板の白、黒からカラフルなもの、ハイカット、ローカットと種類が豊富にあるので選ぶのが楽しいです。
NIKEの定番ダンスシューズで人気は白のハイカットシューズ。
ダンサーっぽい靴を選びたい人におオススメです。
(2) NIKE AIR MAX
2つ目に紹介するのは、NIKEの「AIR MAX」です。発売された時には、斬新なデザインと機能性で、完売する靴屋さんが続出、かなりの人気でプレミア価格がつくほどでした。
数あるNIKEのエアクッションの中でも、最大のエア容量をもち、最高の衝撃吸収性を誇る、AIR MAXユニットが搭載されているシューズです。歴代のモデルごとに形も全然違いますが、最近では男女問わず人気のシューズです。
クッション性だけではなく、フィット感にも優れており足にすごく馴染んで、爪先に重心が乗りやすいためとても踊りやすいシューズでオススメです。
(3) adidas SUPER STAR
1980年代に有名HIPHOPアーティストが着用したことにより、ストリートシーンででも絶大な人気を博した、adidasの名作シューズです。現在は、普段履きとして使用する人も多くいますが。元々バスケットボール用のシューズとして開発され、一時期はNBA選手の75%以上が使用していた、バリバリのスポーツシューズです。
肉厚のソールでクッション性、グリップ力も高く作りは丈夫ですが、若干重いです。比較的どこの靴屋さんに行っても、見かけるので手に入れやすいシューズでもあります。
(4) VANS OLD SCHOOL
次に紹介するのが、今や爆発的に人気のあるVANSの「OLD SCHOOL」です。サイドにある模様が特徴的で一瞬で足元に目がいくくらいの存在感を出しています。
VANSは程よいサイドの厚みと靴底の厚さが絶妙でダンサーに人気があります。また、OLD SCHOOLは芸能人やあらゆる業界の人たちが愛用していて価格的にも手が届きやすいスニーカーです。
(5) PUMA Suede
5つ目に紹介するのは、PUMAの「Suede」です。ブレイクダンスをしている人には、馴染が深く、昔から多くの人に愛用されているシューズの1つです。
名前のとおり、スウェード生地が使われているシューズで元々は、バスケットボールシューズとして作られましたが、1980年代に、白人HIPHOPグループの草分け的存在の、Beastie Boysが着用したことから、ストリートでも大人気となりました。
シンプルなデザインで、軽く、フィット性、グリップ力、クッション性も抜群です。かなり履きやすいので、HIPHOPダンスだけではなく、ブレイクダンス、ハウスダンスをしている人もよく履いており、オススメです。
(6) JADE
次に紹介する「JADE」は現役HIPHOPダンサーの声に耳を傾けて製作された、まさにダンサーのためのシューズです。ダンスシューズを専門的に扱っているだけあってHIPHOPだけではなく、POPやLOCKなどのカテゴリー別に分けて作られています。
HIPHOP用はもちろん着心地抜群で、止まるべきところではしっかり止まることができます。HIPHOPダンスの表現力の命である、スライドやターンの際もフロアに突っ掛からずに楽にできます。
ダンス上級者にもオススメのシューズです。
(7) SUPRA
「SUPRA」は東京に正規販売店があり有名なHIPHOPアーティストやNBAプレイヤー、セレブたちにものシューズです。ダンスシューズの定番ではないですが、デザインもお洒落なので、HIPHOPファッションにも相性が抜群で、他の人と少し差をつけたい方にオススメです。
■ オンラインでもダンスシューズは必要?
最後にオンラインレッスンを受ける時でもダンスシューズは必要かどうかです。オンラインレッスンについては、どこでも受けていただけるのでもちろん話でも大丈夫です。
ノアでもオンラインレッスンを行なっていますが、基本的にスタジオで行っているレッスンを配信しているのでジャンルによっては激しい運動や難しいステップなどが多くなり裸足では少し動きづらく感じてしまうかもしれません。
自宅で受けられる方はお家の中で靴を履くことが気になる方も多いかもしれませんが、リズムトレーニングなど初心者の方向けのレッスンでも屋内シューズやダンス用のシューズをお持ちの方は履いて行うのをオススメします。
-終わりに
今回はHIPHOPダンス用のシューズについてでした。ダンスを始めたばかりの方はまだこだわりなどは少ないかもしれませんが、機能や踊りやすさだけではなくデザインなどでも自分のお気に入りのシューズを見つけるとさらに踊ることが楽しくなるかもしれません。
今回紹介したもの以外にも低価格で買えるものや、まだあまり知られてないものなど、たくさん種類があるので楽しくダンスができるような靴を見つけてみてください。