-はじめに
発表会本番で緊張して頭が真っ白になったことがあるという方も多いと思います。特にダンスを始めたてで初めてのステージだという方は、不安な気持ちになってしまうかもしれません。人前で踊る機会は発表会だけでなく、文化祭やオーディション、ダンスバトルなど様々な場面があります。緊張をほぐす方法や緊張する事のメリットについて学び、それらの場面でより良いパフォーマンスをできるようにしましょう。
■ 緊張しない人はいない?緊張してしまう理由
緊張には自律神経のバランスが関わっています。緊張して顔が赤くなったり、心臓がドキドキしたり、汗をかいたり震えたりするのは、交感神経が優位になったことで起きる反応です。ですから、緊張することやそれによって体に反応が表れることは誰にでも起こりうることで、恥ずかしい事ではありません。
■ 緊張するのは実は良いこと!?
緊張すると本番中に振りが飛んだり、ミスに繋がったりしそうで嫌なイメージがありますよね。しかし、適度な緊張ならメリットもあります。緊張をするということは危機感を持つという事なので、自然と「改めて振り付けを確認しよう」「もう1回練習しておこう」という気持ちになることができます。また、緊張することで集中力が高まるため、いわゆる「本番モード」のスイッチが入ってより良いパフォーマンスに繋がることもあります。
■ 人前で踊ることに耐性をつけよう
どんなに練習していても本番となると、人前で踊るとき特有の緊張を感じてしまうものです。そのため、本番に向けて先に家族や友人に見てもらい、人前で踊ることに耐性をつけておきましょう。自分が思っていたよりもプラスな反応が返ってくると安心感を得られますし、アドバイスを貰える良い機会にもなります。
■ 本番直前!緊張を和らげる方法
(1) 深呼吸
スタンダードな方法ですが、呼吸を整えることは予想以上に効果があります。息は口から大きく吐きましょう。そうすることで副交感神経の働きが高まりやすくなるだけでなく、大きく吐いた分だけ鼻から大きく吸いやすくなります。
吐く時にはお腹をへこませ、吸う時にはお腹を膨らませる腹式呼吸を意識すると、より効果的です。
(2) タッピング
指先で体の特定の部分を軽くトントンと叩く方法をタッピングといいます。これが緊張緩和に繋がると言われています。体調を崩したときに誰かに背中をポンポンとしてもらうと安心するのと同じで、自分で手の甲などにあるツボを叩くと落ち着くことができます。「エナジータッピング」として近年話題にもなっているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
(3) ストレッチ
ストレッチをして筋肉を柔らかくすると、副交感神経が優位になり心もゆるめることができます。首や肩を回したり、足の裏を伸ばしたりというようなレッスン前のいつものメニューで大丈夫ですが、より呼吸を意識しながらすると良いです。けが防止やパフォーマンス向上にもつながるのでやってみて損なしです。
(4) 言葉の変換
緊張していると「~したらダメ」「~しないようにしなきゃ」と、つい否定形で言葉を発してしまいがちです。しかし、否定的な言葉はむしろ「それをしてしまった自分」のイメージが無意識にできあがってしまうため逆効果です。「絶対~する」「~したら大丈夫」という風にポジティブな言葉に変換しましょう。
(5) 落ち着くアイテムを活用
自分にとって落ち着くアイテムを予め準備しておくと、本番前にスムーズに活用できます。例えばリラックス効果のあるアロマオイルを数滴垂らしたハンカチを持ち歩いたり、友人や推しの写真を待ち受け画面にしておいたり、好きな音楽をダウンロードしておいたり、準備の仕方は人それぞれです。