知っておきたい「ダブサウンド」の歩み|NOA ONLINE【Dance】

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■はじめに


ヒップホップの音楽を語る上で外せないのが「ダブサウンド」について。
ヒップホップ・サウンドやダンス・ミュージックの発展の中で、その基幹・大元となっているのがダブサウンド。

今回は、そんなダブサンドの世界を覗いてみましょう!

■ダブのはじまり


1970年台初頭、ジャマイカから世界へ広がっていった音楽ジャンルの「レゲエ」。

ジャマイカにおいては、レゲエのレコード盤のA面にはメインの音源を、B面にはいわゆるカラオケ音源(歌抜き)を収録することが一般的でしたが、B面用のミックス作業の際にエフェクターをかけ偶然生まれたのが「ダブ」の始まりといわれています。

■文化と結びついて発展するダブ


ドラムやベースなどのリズムパートを強調し、残響系のエフェクトを強めにかけることでA面とは異なる質感のトラックを生み出すという手法が世界的に広まり、発展したダブ。

レゲエと比較するとBPMがゆったりしたものとなり、強調されたリズムパートが繰り返されることによって「踊りやすい」ビートとして世の中に受け入れられていきました。

ダブサウンド発祥の地・ジャマイカでは巨大なPAシステムにより屋外で大人数に音楽を聴かせることがすでに文化として定着しており、それも相まってもともとリズムパートの強調された音源がさらに過激に重低音の響くものとなり、ダンス・ミュージックとして定着していきました。

■おすすめ! ダブの名曲・名盤


King Tubby 『Presents Roots Of The Dub』

ここまで紹介したダブの特徴や魅力が詰まった名盤。

エンジニアとしても手腕を発揮したKing Tubbyのアグレッシブな音作りは、ダブの入門盤としても今なお愛されています。

African Head Charge『Off the Beaten Track』

1986年に発表されたこちらも、ダブに関連したさまざまなジャンルを内包しつつ今なお多くのリスナーに愛されるダブの名盤として知られています。

■最後に


ヒップホップ・サウンドの元祖と言えるダブ。
ぜひ聴いてみて、関連ジャンルも含めディグってみてください!

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