-はじめに-
ソウルダンスの歴史を語る上で、欠かせないソウルミュージックはゴスペルに起源します。サム・クック、アレサ・フランクリン・レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウンなど、誰もが知る有名なアーティストも元々ゴスペル出身でした。1960年代に宗教歌としてより世俗音楽としてR&Bの要素の強い曲を発表し、新しいジャンルとしてソウルミュージックと呼ばれる音楽を開拓していきました。
■ ソウルダンスの歴史を知ろう
音楽の流行とともに、ソウルトレインというソウル、ダンス番組が始まりました。1971年~2006年まで続いたアメリカで一番長く放映されたテレビ番組です。ソウルトレイン・ダンサーが踊るコーナーが人気を博し、そのダンスのステップや技が当時の若者の一大ムーブメントとなりました。現在踊られる様々なダンスの基礎となるムーブもたくさんあり、動画で見ることができますが、色あせないかっこよさがあります。是非チェックしてみてください!
■ ソウルダンスの特徴とは
ソウルダンスはソウルミュージックでダンスを踊ることから言われていますが、一つのダンスの名称ではありません。(1) 選曲の特徴
スローバラードからアップテンポ、ニューソウルからファンク、ディスコ、ファンクよりのグルーブだったり、ネオソウルのようなR&Bの要素のある音楽だったり、細かく分けると様々な曲調のものがあります。
(2) ダンスの特徴
当時音楽が発表されるとダンスのムーブも曲とセットで流行り、今も残るステップやグルーブ(パーティーグルーブ)がたくさんあります。今の音楽界でも、PVで流行るダンスのムーブがあるのと同じですね。ヒップホップでよく見られる基礎的なムーブもソウルミュージックと共に生まれたムーブが派生したものだったりします。
振付というよりも、グルーブを大事にした心地よいノリやファンキーなノリがかっこいいのが特徴です。
(3) 衣装の特徴
音楽やダンスに加え、当時のファッションもクールでした。ダンススクールのレッスンでもファッションにこだわるとよりダンスが楽しめるかもしれません。ステージで踊られる際は、1970年代のアメリカのファッションを意識した衣装を使用することも多いです。
■ 1度は聞いたことがあるはず!ソウルダンスの名曲
・The Payback 誰もが知っているジェームス・ブラウンのミドルテンポのファンク。様々なアーティストにサンプリングされ、どこかで耳にしたことがあるはずの一曲。
・On&ON ネオソウルの代名詞、エリカ・バドゥの名曲。1997年のデビューアルバム「Baduizm」ではグラミー賞と共に、ソウル・トレイン・ミュージック・アワードでR&B/SOUL・アルバムを受賞。
■ まずはこのステップから始めよう
・ソウルチャチャ一見簡単そうに見える動きですが、グルーブを出すには細かなポイントがたくさん。アレンジしたりバリエーションもたくさんあります。
・キャメルウォーク
文字通り「ラクダ」が歩いているような難易度の高いウォーキングステップです。
・ポップコーン
片足を前に蹴りながら軸足を後ろにスライドする動きでソウルダンスのみならず、ヒップホップなどでもよく見られるベーシックなステップです。
-終わりに
ソウルダンスにはたくさんのステップがあり、シンプルな動きながらかっこよく見せるのが難しいステップが多々あります。ただ振付を覚えるだけでなく、グルーブを出すために、レッスンではひとつひとつの動きや、かっこよく見せるコツ等、他では聞けない話も伺えます。ぜひ、みなさんもソウルダンスにチャレンジしてみましょう!