―はじめにー
アニメーションダンスというジャンルを知っていますか?名前を聞いただけではピンとこない方も少なくないかもしれませんが、不思議な動きを体で体現していく超人的なダンスジャンルです。まだアニメーションダンスをあまり知らないという方もこれを機に少しでも知っていただけるよう、ご紹介致します!
▪アニメーションダンスとは?
アニメーションダンスは、ポップダンスの中のダンススタイルの一種で、ダンサーがストップアンドモーションで動いているような、まさにアニメの映像の動きに似たダンススタイルです。TV番組やメディアなどでは、「ロボットダンス」と表現されることも多いのですが、ウェーブ、スローモーション、ヒット、ヴァイブレーションなどの技を駆使して人間離れした不思議な動きを表現しています。また、HOUSEやBREAK、HIPHOPなどに比べて動きが細かく緻密だったり、常人には理解しかねる動きをしていたりと、ストリートダンスというよりはショーケースなどの舞台演舞に近いジャンルであると言えると思います。そのため、「踊る」と言うより「演じる」に近い表現も多々存在します。
ダンスに詳しくてもそうでなくても、ひと目見てもすごい!と感じる方が多いと思います。
また、ダンサーやチームによってスタイルにもばらつきがありますので、見ているだけでも楽しめるジャンルです。
▪アニメーションダンスの歴史
歴史については諸説ありますが、アニメーションダンスがストリートダンサーの間で知られるようになったのは、1984年公開の映画「ブレイクダンス」(Breakin')の中で、ブガルー・シュリンプ(Boogaloo Shrinmp)がほうきを使ったソロパフォーマンスをするシーンがきっかけだと言われています。作中、ほうきで掃除をする仕草をモチーフに、アニメーションダンス特有の動きを取り入れた''流れるように動くロボット"を披露しますが、このブガルー・シュリンプのソロパフォーマンスシーンを起点としてアニメーションダンスが世界へ拡散していく事となります。
そして、その「ブレイクダンス」に出演していたブガルー・シュリンプ含めた2人のアニメーションの表現に注目し取り入れたのがマイケル・ジャクソンでした。
そして、マイケル・ジャクソンはアニメーションダンスを地球規模で広め、それが功績として讃えられるようになりました。
▪アニメーションの基本技術
ところでアニメーションダンスの動きってどういうものなの?という方もいらっしゃると思いますので次に基本技術についてご紹介致します。・ティキング(Ticking)
ビデオのコマ送りのようにカクカクと動くテクニック。・スローモーション(Slow Motion)
ビデオのスロー再生のような動きで宇宙遊泳や水中の動きなども表現できる。・ロボットダンス(Robot Dance)
アイソレーションを用いたロボットのように踊るダンス。・タット(Tnt)・ストラット(Strut)
手で作った形をパズルや知恵の輪のように複雑、そして素早く作って組み合わせて踊るテクニック。・スネーキング(Snaking)
コブラやウェーブなどのテクニックを駆使した名の通り蛇のようにクネクネした動き。ここでご紹介した技術、動きの名称はほんのごく一部ですが、アニメーションダンスにはもっと多くの技術があります。
そして1つでも多くの基本スタイルを習得すれば踊りの幅が広がり、見ている人をより一層魅了するダンスができるようになるのではないでしょうか。
―おわりにー
いかがでしたでしょうか。動きが繊細であるため、神経を使うダンスジャンルにはなると思いますがそれでこそここまで見る人々を魅了させるのだと思います。
また、技術もたくさんあるため知れば知るほど魅力にはまっていくこと間違いなしです!
そして是非これを機会にアニメーションダンスが広まったきっかけでもある「ブレイクダンス」も見てみるとよりアニメーションダンスのことを知ることができ、より一層磨きがかかるのではないでしょうか!
今までアニメーションダンスを知らなかった方も、これを機に知っていただいた方も、やってみたいけどなかなか勇気が出ない、、という方も是非アニメーションダンスに触れて、挑戦してみてください!!