-はじめに
「ピラティスでどんなウェアを選べば快適に動けるのか?」「動きやすさとデザインを両立させたい」というピラティス女子に向け、ウェア選びのコツを解説します。(1)適度な保温性と動きやすさ
寒いからといって服を着込みすぎると動きにくくなってしまい、リラックスしにくいどころか、逆にストレスを感じてしまうかもしれません。また、体の特定の部位に効かせたいと思っても、着込みすぎていると適切なアプローチがしにくくなってしまいます。そのため、まずは服を着込む必要のない室温に調節しておくことが大切。それでも肌寒さを感じる場合は、ヨガウェアの上に着脱しやすい薄手のパーカーを羽織る程度に留めておくとよいでしょう。
(2)汗冷え対策
ヨガの種類にもよりますが、全身を大きく動かすヨガは冬場でも汗をかきます。汗には体温を下げる働きがあるため、汗をかいたままにしておくと、体はすぐに冷えてしまうでしょう。風邪などの体調不良につながる可能性もあるため、冬のヨガではいつも以上に汗をこまめに拭くよう意識してください。◼︎冬用ヨガウェアの基本コーデ
(1)トップス選び
・長めの丈の服を選んだほうがより快適に過ごせます。長めの丈のトップスやレギンスは、冷えやすい腰回りやお腹をしっかりと保温でき、体温を維持しやすくなります。特にヨガのポーズで体が曲がったり伸びたりする際、短い丈だと肌が露出しやすく、寒さを感じることがありますが、長めの丈を選ぶことでそのような不快感を避けることができます(2)ボトムス選び
・レギンス:寒い時期は、保温性が高いフリースや厚手のレギンスを選ぶとよいでしょう。動きやすく、肌にフィットするデザインが好ましいです。・ヨガパンツ:膝下丈やフルレングスのものが一般的で、動きを妨げない柔軟性を持つものを選びます。
(3)レイヤリングの仕方
レイヤリングは薄手のウェアを重ねて着ることで、必要に応じて温度調節が可能になります。例えば、インナーに吸湿性の高い素材を着て、その上に温かいレイヤーを追加する方法です。・インナー:通気性の良い吸湿速乾素材のインナーシャツやタンクトップ。冷えを防ぎつつ、汗をかいたときに速やかに吸収して乾かします。
・ミドルレイヤー:軽めの長袖トップ。保温性があり、動きやすい素材(例えば、ウールやフリース)が理想的です。
・アウター:寒い日には、風を通しにくい薄手のジャケットやカーディガンを重ねると良いでしょう。ヨガの前後に温かさを保てます。
◼︎ウェアの素材・機能性に注目しよう
(1)伸縮性とサポート力
・伸縮性のあるヨガウェアを選ぶことがおすすめです。ヨガのポーズでは体を伸ばしたり曲げたり、ねじったりと動きが多いため、柔軟に体を動かせる服装が必要です。伸縮性のある素材(スパンデックスやライクラなど)は、体にフィットしながらも適度に伸びるため、動きやすさを確保し、快適にポーズを取ることができます。また、冬は寒さで筋肉が硬くなりやすいですが、伸縮性のあるウェアは筋肉の動きをサポートし、無理なくストレッチを行うことができるので、ケガの予防にも繋がります。さらに、伸縮性が高い素材は体温調節にも役立ち、快適にヨガを行いながら、体を温かく保つことができます。冬でも動きやすさを重視したヨガウェアを選ぶことで、ヨガを楽しみながら体をしっかりとケアできます。
(2)速乾・通気性
冬は吸湿速乾性の高い素材が重要です。湿気を逃がしながらも、温かさを保てるウールやテクニカル素材(ポリエステル、ナイロンなど)を選ぶと、汗をかいてもすぐに乾き、冷えや寒さをしっかり防げます。冬のヨガウェアは、寒さに対する耐性を高めつつ、リラックスしたヨガの動きに影響を与えない柔軟性を持つ素材が求める事で快適に行えます。
(3)保温性
冬用のヨガウェアは、ウールやフリース、コットン、ポリエステルなどが保湿性に優れています。これらの素材は、湿気を吸収して保温効果を高めるため、寒さを防ぐのに役立ちます。また吸湿発熱機能がある素材(例えば、ヒートテックやサーマル素材)も冬のヨガウェアには適しています。これらは、汗を吸収しながら発熱するため、寒い環境でも身体を温め、乾燥を防ぎます。また汗が乾くことにより体温調節が難しくなります。その為、保湿性だけでなく、通気性と兼ね備える事で汗がこもらず、快適さを保ちつつ保湿できます。
◼︎プラスアルファの快適グッズ
冬のヨガでは、首、手首、足首をしっかりと守れる服装を心がけることが大切です。これらの部位は特に冷えやすく、寒さを感じやすいため、しっかりと保温することで体全体の温度を維持しやすくなります。各部位を守ることで、全身の血行が促進され、冷えによる体のこわばりや痛みを防ぐことができます。快適にヨガを楽しむために、首、手首、足首をしっかり保温できるコーディネートを心がけることが重要です。
(1)ヨガソックス・レッグウォーマー
手足を温かく保つために便利です。軽くて伸縮性のある素材を選ぶと、動きやすさが損なわれません。手首や足首には、レッグウォーマーやリストウォーマーを使うことで冷えを防ぎながら動きやすさも損なうことなくヨガを行えるとともに、これらの部位を守ることで、全身の血行が促進され、冷えによる体のこわばりや痛みを防ぐことができます。寒さに負けず、快適にヨガを楽しむために、首、手首、足首をしっかり保温できるコーディネートを心がけることが重要です。
(2)ブランケットやヨガラグ
ブランケットは、通常柔らかくて厚みがあり、さまざまなポーズやリラックス時に使われます。サポートと安定性としてブランケットは、体のサポートを提供し、特に膝や背中、首の下に敷いて使うことで、リラックスして体のバランスを取るのに役立ちます。例えば、仰向けのポーズで腰に敷くことで、脊柱のアライメントを整え、よりリラックスした状態を作れます。また暖かさとして、冷えを感じる場合、ブランケットをかけることで温かさを感じ、心地よく深いリラックス状態に導いてくれます。冬のヨガレッスンや冷えが気になるときに便利です。柔軟性の向上に関しては、ブランケットを使って体をサポートしながら、無理なく柔軟性を高めるために利用できます。例えば、ブランケットを使って足元を少し持ち上げることで、前屈の深さを増すことができます。
さらに瞑想時に身体を支えるためにブランケットを敷くことで、長時間の座位でも快適に過ごせます。特に硬い床で座る場合、臀部や膝の下にブランケットを敷くことで、よりリラックスしやすくなります。
ヨガラグは、ヨガマットの上に敷くことで、手や足の滑りを防ぐ効果があります。特に汗をかくホットヨガや動きの多いフロー系のヨガで、安定したポーズを維持するために非常に有用です。またヨガマットを清潔に保つために、ラグを使うことができます。肌触りが良くて吸湿性が高いラグを使うことで、汗をかいた後でも快適にヨガを続けられます。さらに一部のヨガラグは軽いクッション性を持っているため、マットが薄い場合でも、膝や手首などを守ることができます。体の負担を軽減するため、特に関節に優しいポーズをサポートします。そしてヨガラグにはスタイルと個性の表現を兼ね備えた効果があり、色やデザインも豊富なので、自分のヨガスタイルに合わせたものを選ぶことができ、練習のモチベーションを高める効果もあります。
(3)手袋やニット帽はポーズ前後に
ヨガの前後に首元を温かく保つために便利です。軽くて伸縮性のある素材を選ぶと、動きやすさが損なわれません。◼︎冬ヨガを継続していくためのコツとは
(1)動き始めたら体温は上がる
汗をかきすぎないウェアを選び、こまめに温度調整体の動きと連動させながら、ゆっくりと深い呼吸を行なう呼吸法が大切です。深い呼吸によって体内にしっかりと酸素を取り込むことができれば、全身の血行が良くなります。その結果、体温が上昇しやすくなるため、基礎代謝の向上が期待できるのです。基礎代謝の向上は、冷え性などの冬の寒さ対策に加え、脂肪が燃焼しやすくなるなどのダイエット効果にも繋がります。また冬に自宅でヨガを行なう場合は、あらかじめ室温を20~22度程度に調整しておくことをおすすめします。寒いと感じる室温だと体がなかなかほぐれず、柔軟な動きがしにくくなってしまうからです。最初からしっかりと体を動かせるよう、暖房器具などを活用して適切な温度調節が必要です。
(2)お気に入りのデザインでやる気アップ
最新ヨガウェアのトレンドは、機能性とスタイルが融合したアイテムが注目されています。環境意識の高まりに伴い、リサイクル素材やオーガニックコットン、植物由来の繊維を使用したヨガウェアが増加しています。地球に優しい素材で作られたウェアが人気を集め、サステナブルなブランドが注目されています。また、ヨガウェアのシルエットが少しゆったりとしたオーバーサイズにシフトしています。これにより、動きやすさだけでなく、日常使いもできるリラックス感のあるスタイルが提案されています。特に、スウェットシャツやジャケット、フーディーなどがヨガの練習後や外出時にも活躍します。ただのスポーツウェアではなく、日常生活でも活用できるようにデザインされています。ジムに行く前後やカジュアルな外出時にも使える、スタイリッシュで機能的なデザインが人気です。冬だからこそ色味や柄にこだわって、モチベーション維持に最適です。
(3)収納や洗濯のしやすさも考慮
ヨガウェアは、収納の仕方によって長持ちさせ、取り出しやすくすることができます。しわがつきにくい素材が多く、軽く畳んで収納することで、クローゼットや引き出し内で場所を取らずに整理できます。また軽量な素材が多いため、引き出しや棚の上でコンパクトに整理できます。素材が薄いため、旅行にも持ち運びやすいという特徴もあります。
ヨガウェアに使われる素材(ポリエステルやナイロン)は、速乾性があるため、洗った後にすぐ乾きます。通気性の良い場所に広げて干すと、比較的早く乾くので、手間がかかりません。シワになりにくい素材が使われているため、アイロンが必要ないことが多いです。もしシワが気になる場合は、軽く手で伸ばすか、乾燥機を使って整えることができます。メンテナンスも簡単なポイントです。
-最後に
冬でも快適にヨガを楽しむためには、保温性と動きやすさを両立させたウェア選びが大切です。インナーやミドルレイヤー、アウターを重ね着し、温かさをキープしつつも動きやすさを保つことが重要です。また、速乾性のある素材や足元を温めるアイテムを取り入れることで、寒さを感じずにヨガに集中できる環境を作れます。冬のヨガでも、快適なウェアを選んで、心と体を温かく保ちながらヨガに取り組めます。最近ではおしゃれなヨガウェア等も多く販売されていることから、ヨガをやりながらおしゃれをできる環境も多く提供しています。色んなことを取り入れたヨガで心身ともにリラックスしていきましょう。
・今一度自宅に眠ってしまっているヨガウェアたちを見直して、今話題のアイテムなど取り入れたヨガを楽しんでいきましょう。自分のペースで、心地よさを感じながらヨガを続けることで、少しずつ心と体に良い影響を与えます。姿勢や呼吸を整える事で健康維持にもつながる効果を持っているヨガを是非体験して下さい。