ホットヨガでめまいや頭痛が!危険性を知って始めよう|NOA ONLINE【Yoga】

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-はじめに

近年スタジオ数も増え、ブームになりつつあるホットヨガ。
健康・美容のために始める方も多いですが、実はリスクもあることをご存じですか?
今回はそんなホットヨガの危険性についてご紹介します。


■ 汗をかくから痩せる!は間違い

ホットヨガとは、室温35~39℃ 湿度60%前後の空間の中行うヨガです。これは、ヨガ発祥の地 インドの気候に近いとされています。
常温で行うヨガよりも汗をたくさんかきやすくなるため、新陳代謝がアップし老廃物が排出されやすくなります。
そのためダイエットやデトックス効果が期待できるとされていますが、
この環境が故に衛生面や健康面で様々な問題が挙げられています。


■ 症状が出てからでは遅い!危険性を知っておこう

(1) 脱水症状

大量の汗をかくホットヨガは脱水症状になりやすいです。
個人差はありますが、1時間のレッスンで約1リットルの汗が出ると言われています。これと同じだけの量の水分補給をするのはなかなか難しいですよね。そのため体内の水分が足りず脱水症状になる方が多いです。


(2) 熱中症

高温の室内で運動をすることで、通常よりも体温が上がりすぎて熱中症にもなりやすいです。汗をかくことで体内の水分だけでなくミネラル分も出て行ってしまいます。ミネラルには体内のコンディションを整える役割があるため、不足すると体調不良の原因につながります。


(3) 自律神経の乱れ

高温のスタジオから冷房が効いた部屋へ移動したりすると、温度差によって交感神経と副交感神経に負荷がかかり、自律神経が乱れることがあります。


(4) 頭痛

ホットヨガ後の体調不良について、特に多いのが頭痛です。
その主な原因が先ほど挙げた脱水・熱中症です。
他には酸欠。暑くもわっとした空気では思うように呼吸ができず、気付かないうちに酸欠になっているケースがあります。


(5) 身体の負担が大きい

高温で運動をすることで心拍数が上がり、心臓に負担がかかります。さらには大量に水分補給をすることで腎臓にも負担がかかるなど、内臓系への悪影響を与えることも多いです。


(6) 怪我や筋肉を傷める

普段よりも温まった筋肉や靭帯は、必要以上に引き伸ばされてしまう恐れがあります。内側の筋肉は一度傷つくと治りにくくなるので、頑張って伸ばしすぎないことが大切です。


(7) 感染症のリスクが高い

常温のヨガ以上に汗をかくため、ヨガマットやスタジオ内の床など雑菌が繁殖しやすい環境ではあります。清掃や消毒がいきわたっていないスタジオでは、それによって体調不良を引き起こす恐れがあります。


■ 悪いことだけではない、ホットヨガの良いところ

もちろんホットヨガはデメリットだけではありません。
汗をたくさんかくことによって、血行が良くなるので冷え性やむくみの解消にもつながります。さらに、常温のヨガより爽快感を感じることができストレス解消にもなります。


■ ホットヨガをやってはいけない人

高血圧の方、心臓疾患・腎疾患等持病がある方には、ホットヨガはオススメできません。


■ ホットヨガは注意点を守って始めよう

(1) こまめな水分補給

喉が渇いてから水分補給をするのではなく意識的にこまめに水分をとるようにしましょう。


(2) 気分が悪くなりそう・・・くらいで退出する

「めまいがしてきた。」「頭が痛くなってきた。」と思ってからではなく、身体に少しでも異変を感じたら無理せずポーズを中断する、もしくは退出をするようにしましょう。


(3) 毎日通わない

ここまで述べた通り、ホットヨガは1回のレッスンだけでも身体に負担が残ります。疲れが取れないまま次の日も受講してしまうと、思わぬ怪我などにもつながります。毎日は受けず、なるべく休養日を取るようにしましょう。


-終わりに

ホットヨガは、注意点や頻度を守れば健康や美容目的には最適の運動です。
自分の身体と相談しつつ、ゆっくりと気を付けながら行っていきましょう。

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